李世乭九段「AIに何を命令するのか、浅い知識の力がより大きくなる」[アルファ碁ショック10年]
「いや、それは囲碁の話でしょう」。2016年のアルファ碁との対局直後、李世乭(イ・セドル)九段は「社会全体がアルファ碁のような人工知能(AI)がもたらす変化に備えるべき」と声を高めたが、そのたびに周囲はこのように語った。プロ囲碁がAIを中心に再編される過程でも反応は似ていた。
先月21日、ソウル上岩洞(サンアムドン)の中央日報で会った李世乭九段は「(アルファ碁との対局以降)このようにAIに備えないまま過ごした時間が本当に惜しい」と話した。2019年に引退した李九段はその後、囲碁のルールを取り入れたボードゲームを作り、蔚山(ウルサン)科学技術院(UNIST)の特任教授として学生を教えるなど、さまざまな活動を続けている。最近、学生たちからよく受けるこの質問は李九段に10年前のあの日のことを思い出させる。「教授、AI時代にはいったい何をすればいいのですか」。