【社説】反転と感動の冬季五輪ドラマ=韓国
中央SUNDAY/中央日報日本語版2026.02.14 11:59
「筋書きのないドラマ」というスポーツの格言をこれほど実感したことはない大会だ。大会の折り返し点に達した2026ミラノ・コルティナ冬季オリンピック(五輪)での韓国選手の活躍のことだ。韓国選手の挑戦と成就、その過程での挫折と克服のドラマが成績を超えた感動のドラマを生み出している。しかも韓国スポーツ界で事実上不毛地と見なされたスキー種目が今回の五輪の成績を牽引しているのは、我々の社会全般にプラスのエネルギーと活力を伝達するのに不足のない朗報だ。
昨日スノーボード女子ハーフパイプ種目で最初の金メダルを獲得した2008年生まれの女子高生チェ・ガオンの善戦は、韓国の五輪挑戦史に残る最高の名場面だった。2年前に大けがをして3回も手術を受けたチェ・ガオンは昨年末から好成績を出し始め、今大会の金メダルが期待された。しかし決勝の1回目で3回転を見せた際、ハーフパイプ上段にボードがぶつかってひどく転倒した。五輪2連覇の韓国系米国人クロエ・キムが1回目で88点をマークして金メダルを予約した中、雪が強まり、最後の3回目でチェ・ガオンがクロエ・キムに追いつくことは難しいとみられた。追い込まれた状況のチェ・ガオンは最高難度の技でなく相対的に安定した900度と720度の回転を選択して完成させ、90.25点を受けて奇跡的に金メダルを獲得した。けがで足を引きずりながらも最後まで挑戦したチェ・ガオンの成就は、メダルの有無や色に関係なく五輪精神の標本を体現するものだった。よりによってその精神が大韓民国の10代の選手から発現したという事実が、韓国国民にこのうえない感動と自負心を与えた。