【リセットコリア】韓国型レアアース統合拠点を構築すべきだ
最近、中国商務部が軍民(軍用・民生)両用物資に対する輸出統制を強化し、日本を標的にした動きは、グローバル供給網に投げかけられた警告だ。高市早苗首相の右傾化と台湾問題への介入に対し、中国が「レアアースのバルブ」に手をかけ始めたという分析は、韓国の産業界にも大きな不安として迫っている。私たちはしばしばレアアースの中国依存を環境規制のせいにしがちだが、その背後には、西側諸国が短期間で決してまねできない緻密な「供給網の設計」が存在する。
最初に挙げられる障壁は環境汚染だ。レアアースの精製・製錬工程では、必然的にトリウム・ウランといった放射性元素の発生を伴う。これを処理する過程では強力な酸性薬品が大量に投入され、その結果生じる放射性廃棄物を法的基準に合わせて管理するには天文学的なコストが発生する。過去にマレーシアでオーストラリア企業ライナス(Lynas)の精製工場が経験した環境摩擦の事例は、技術的な安全性の有無とは別に、社会的受容性と規制リスクが事業の成否を左右し得ることを示している。こうした文脈において、先進国が自国内にレアアース精製施設を構築することは、ESG(環境・社会・ガバナンス)という高いハードルに阻まれている。中国は過去数十年にわたり、こうした環境的負担を甘受しながら世界の「レアアース受託拠点」の役割を自任し、その結果、誰も価格で太刀打ちできない独占的地位を固めた。