関係貧困の時代…家族と同じ家にいながらカカオトークで会話、人とのつながりを断つ人々=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.12.22 10:19
30代後半のキムさんは、有名な多国籍企業に勤めて3年目の会社員だ。定時に出退勤し、会社で昼食をとり、業務も無難にこなす。ここまではどこにでもいる会社員と変わらない。しかし、内情をのぞくと違いがある。午後5時30分に退勤すると、そのまま家に直行する。「会社―家」という動線から外れることがない。週末は家でスマートフォンやゲームに没頭する。食事はフードデリバリーで済ませる。カカオトークの友だちは58人。ほとんどが会社の同僚だが、業務以外の会話はない。親しい友人はゼロ。電話はほとんど鳴らず、たまに広告メッセージが届く程度だ。
8年以上、公務員試験や就職準備に打ち込むうち、友人は皆離れていった。家族内で不幸な出来事を経験して以来、両親とは連絡を取っていない。遅れて入社したため、同年代は課長・次長クラスで、入社同期とは年齢差が大きかった。会社では浮いた存在だった。キムさんは「他の人と一緒にいるほうが、かえって落ち着かない」とし、「孤立している気がする。こう言うのも何だが、寂しい」と吐露した。