<創刊企画「大韓民国トリガー60」(58)>3時間で金魚が死ぬ…歴代最悪の「飲料水源汚染」が与えた教訓(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.12.08 11:52
1991年3月21日夜、ソウル公害追放運動連合の事務室。テーブルの上には金魚2匹が入ったビーカーが置かれた。ビーカーには工業用廃水許容基準である5ppmのフェノールが混ざっていた。実験開始から20分後、フェノール溶液の中の金魚は動きが鈍くなり、ゆっくりと底に沈んだ。3時間45分後、2匹とも死んで水上に浮いた。当時のチェ・イェヨン公害追放運動連合事務局長(現環境保健市民センター所長)は「当時はフェノールが何かも知らなかった。実際に危険を知らせる方法を探そうとして金魚の実験というアイデアが出てきた」と伝えた。当時、この実験は1週間前の3月14日に洛東江に流れたフェノールという化学物質がどれほど危険であるかを端的に見せた。
史上最悪の環境事故として記録された洛東江フェノール事件。斗山(ドゥサン)電子亀尾(クミ)工場からフェノール原液30トンが破損したパイプから洛東江の支流、玉溪(オクゲ)川に流れた。発がん性有機物質のフェノールは大邱(テグ)地域の取水源を汚染させた。2日後、「水道水から悪臭がする」という市民の苦情が相次いだ。フェノール水道水を飲んだ市民は吐き気、下痢、腹痛などを訴えた。洛東江を飲み水として使用する嶺南(ヨンナム、慶尚道)地域全体に水道水恐怖が伝染した。