韓国「認知症マネー」154兆ウォン、犯罪の標的になる懸念
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.05.07 10:48
ソウルに住む80代の認知症患者Aさんは普段から支出は多くない方だった。しかし4年前から通帳から定期的に数十万ウォンずつ引き出され始めた。遅れてこの事実を知った息子が調べたところ、Aさんの認知機能が落ちていることを知った知人が口座の暗証番号などを聞き出してお金を引き出していたことが明らかになった。息子はすぐ銀行に要請し追加の出金を防いだ。だが悩みは変わらない。息子は「後見人制度を調べてみたが、とても複雑で活用が難しかった。家族の間にも火種が残っている。今後別の家族と相続紛争が起きないか心配」と話した。
高齢化が急速に進み、これに伴い高齢認知症患者も急増しAさんの事例のように犯罪や混乱の対象になりかねない資産の規模も大きく膨らんでいる。少子高齢社会委員会は6日、高齢認知症患者が保有する資産、いわゆる「認知症マネー」が154兆ウォン(約15兆8140億円)に迫るという全数調査結果を発表した。国内総生産(GDP)の6%を超える規模だ。政府レベルで認知症マネーを調査したのは今回が初めてだ。少子高齢社会委員会は国民健康保険公団、ソウル大学健康金融センターとともに高齢認知症患者全体の5年分の所得と財産規模を試算した。