【コラム】2025年韓国大統領選挙の時代精神
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.04.21 17:57
「旗が明らかでなければならない。旗が明らかならば結局は勝つことになっている」。盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領が残した言葉だ。盧武鉉政権で大統領報道官を務めた尹太瀛(ユン・テヨン)氏の『記録』に出てくる。政治の言葉は国民の心を読み取って動くようにしなければならない。政治リーダーならば旗を掲げていなければならない。旗は国民と国が進むべき場所を示す。旗の別の名前は時代精神だ。
質問を投げることができる。6月3日の大統領選挙の時代精神は何か。韓国で総選挙・地方選挙と比較して大統領選挙が持つ意味は全く違う。その理由のひとつが時代精神にある。時代精神とは過去と現在を診断し未来を模索する価値の集約だ。韓国社会で大統領を選出するのは候補者が高く掲げた旗、すなわち時代精神が社会的討論を経て国民的同意を形成していく過程だ。