尹大統領の非常戒厳、「李在明無罪」とした判事も逮捕の対象だった
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.12.13 11:33
尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の非常戒厳宣言直後に軍が位置追跡をしようとした対象者の中に現職判事が含まれていたことが明らかになった。尹錫悦大統領らの内乱容疑を捜査中の国家捜査本部特別捜査団(特捜団)は趙志浩(チョ・ジホ)警察庁長を調査する過程でこれに関する陳述を確保したことが12日、把握された。警察などによると、趙庁長は特捜団の調査で「3日の戒厳宣言直後、呂寅兄(ヨ・インヒョン)国軍防諜司令官から政治家ら15人ほどの位置を追跡してほしいという要請を受けたが、その中には金東鉉(キム・ドンヒョン)という現職判事もいた」という趣旨で述べた。趙庁長は呂司令官から位置追跡対象リストを聞いたが、聞き慣れない名前があったため「誰か」と尋ねたところ、「李在明(イ・ジェミョン)共に民主党代表の偽証教唆容疑に無罪を宣告した判事」という答弁を聞いたということだ。
これに先立ち呂司令官は、非常戒厳宣言後に主要人物の逮捕のための位置追跡をホン・ジャンウォン国家情報院第1次長と趙志浩警察庁長官らに要請した事実を認めていた。リストには李在明共に民主党代表、韓東勲(ハン・ドンフン)国民の力代表など政治家と、金命洙 (キム・ミョンス)元大法院(最高裁)長、権純一(クォン・スンイル)元最高裁判事が含まれ、検察と警察の調査が進行中だ。今回、現職判事までが位置追跡対象に含まれた事実が初めて明らかになったのだ。尹錫悦大統領と金竜顕(キム・ヨンヒョン)前国防部長官など戒厳勢力が立法府だけでなく司法府まで無力化を図ったと疑われる状況であり、今後の波紋が予想される。