半導体強国コリア、みすぼらしい生態系…素材・部品・装備は日本に依存、パッケージングは台湾に劣勢(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2024.11.23 11:43
韓国は半導体強国だ。サムスン電子とSKハイニックスがメモリー半導体グローバル市場シェア1、2位を走る。このおかげで貿易収支は数十年間にわたり黒字基調を維持している。しかしサムスン電子・SKハイニックスを除けば、半導体の複数の分野のうちグローバル市場で競争力を持つ国内企業は探すのが難しい。依然として主要素材・部品・装備は輸入に依存している。半導体強国として君臨してきたが、その周辺の生態系は整っていないということだ。政府は数年前から「半導体生態系」強化を叫んできたが、なぜこのようになったのか。
先月の韓国の半導体輸出額は125億ドル(1兆9300億円)と、10月基準の輸出額では過去最大となった。実績だけをみると韓国は「半導体強国」の地位をよく守っている。にもかかわらず「半導体危機」と心配する声が聞こえる。業況が悪化すれば、すぐに輸出額が急減するためだ。半導体の需要減少でサムスン電子・SKハイニックスが生産量を減らしたのはわずか2、3年前のことだ。韓国半導体の浮き沈みが特に大きい理由は、生産量が半導体市場全体で30%程度にしかならない「メモリー半導体」(情報保存半導体)に偏っているからだ。