ノーベル平和賞「日本被団協」…核兵器反対70年
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2024.10.12 09:11
核兵器廃絶運動を続けてきた市民団体の日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)が11日、今年のノーベル平和賞受賞者に選定された。ノルウェーのノーベル賞委員会は「核兵器のない世界を実現するための努力と、核兵器が二度と使用されてはならないことを証言によって示してきた」と明らかにした。日本のノーベル平和賞の受賞は1974年の佐藤栄作元首相以来50年ぶり。
日本被団協は米国による1945年の広島・長崎原爆投下当時の生存者が結成した団体。「ヒバクシャ(被爆者)」と呼ばれる生存者を中心に1954年から原爆反対運動を始め、2年後に長崎で正式に団体を結成した。原爆禁止運動と共に被害者の治療と費用に対する国家的支援を訴え、日本で原爆特別措置法(1968年)が制定されるのに寄与したという評価を受けた。1970年代には国際シンポジウムなどで原爆被害の深刻性を全世界に知らせるのに率先した。1978年3月に韓国人被爆者ソン・ジンドゥさんが日本政府を相手に勝訴した時には被害者補償を要求する法制定運動を行った。