【中央時評】日帝強占期の韓国人は誰か
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.09.06 14:00
日帝強占期を巡る今日の歴史論争は誤った歴史教育と誤った陣営対決の誤った複合産物だ。論争の核心は一言で日帝強占期の韓国人は果たして誰だったかという問題に帰結される。それはまた、その時代をどのように見るかという問題に直結する。論争の一つの焦点は当時の韓国人の国籍だ。国籍とはすなわち市民権のことだ。したがって国籍は決して形式論理ではない。ローマとユダヤまで遡る必要もなく、英国とインド、英国と植民地米国、フランスとアルジェリア、日帝下の満州、ドイツとフランス、ナチスとユダヤ人を見よ。すなわち、市民権の位階と種類はあまりにも多様だった。国籍は1枚の書類やパスポートの印鑑では決してない。
国籍あるいは市民権の差別と抑圧が存在する時、「あなたは誰か」という個人的・集団的アイデンティティを尋ねる質問に対する回答はたびたび死を覚悟しなくてはならない。国籍はすなわち特定国家の市民権、すなわち同じ市民・国民になる資格と所属を指すためだ。人類歴史で国家の国民、事実上の無国籍市民が多かった理由だ。