【中央時評】誰もが敗者となる歴史戦争=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.08.22 16:12
2019年に李栄勲(イ・ヨンフン)の『反日種族主義』という本が話題になった当時、「『反日種族主義』のための弁論」というコラムを書いた。「弁論」と題したが、実際は「釣り」に近かった。植民地近代化論者らが緻密な数字と資料で論証をするが、社会と歴史学界の対応は多分に感情的だという遺憾をコラムに入れた。性急な主義主張でなく緻密な実証と論理こそが本当の克服につながるという要旨だった。しかし意見欄には激しい言葉が書き込まれ、知人からも「それでもちょっと…」というようなメッセージをいくつか受けた。
すぐに歴史戦争に広がる韓日の過去の問題は慎重になるしかない。断片的な表現一つで論旨が曲解されたり、人身攻撃を受けたりもする。社会的な圧力が行き過ぎれば学問的な議論は萎縮するしかない。『帝国の慰安婦』という著書で10年以上も名誉毀損訴訟に巻き込まれて無罪に終わった朴裕河(パク・ユハ)氏(世宗大名誉教授)のケースが良い例だ。政治・社会がアカデミーの塀をむやみに越えてはならないというのが判決の精神だった。