韓国文化体育観光部が１２日、大韓バドミントン協会に対する調査を着手すると明らかにした。

今回の調査はバドミントン国家代表の安洗塋（アン・セヨン、２２、サムスン生命）のインタビューで論争となった負傷管理不十分、ダブルス中心のトレーニング、大会出場強要などの問題をはじめ、これまで議論となってきた制度関連の問題や協会の補助金執行および運営実態まで総合的に調査する。

安洗塋は５日のインタビューを通じて選手のトレーニング支援と協会の意志決定体系に対する問題点を指摘し、文化体育観光部は翌日これに対する経緯を把握すると発表したことがある。調査は民法と文化体育観光部所管非営利法人の設立および監督規則に伴う事務検査と補助金の管理に関する法律に伴う補助事業の実行状況点検という法的性格を持つ。

文化体育観光部は大韓バドミントン協会に２０２４年基準で７１億２０００万ウォン（約７億６３６５万円）の補助金を支援している。

調査は１２日からすぐに始まる。文化体育観光部は「協会や代表チームなど関係者の意見を聴取し、現場調査や専門家諮問会議など多角的な調査を実施する予定」としながら「９月中の結果発表を目指している」と明らかにした。文化体育観光部は「国民的な疑問を解消するために公正かつ厳正な調査を進める」と明らかにした。

調査の主な対象は国家代表選抜過程の公正性とトレーニングおよび大会出場支援の効率性、個人トレーナーの国家代表トレーニングの参加必要性、協会の後援契約方式の公正性、国際大会出場制限制度の合理性、選手の年俸体系の不合理性などだ。

文化体育観光部は「今回の調査は単なる『協会が選手管理を適切にしているかどうか』を確認するのではなく、これまでに提起されたさまざまな懸案に関して意見を聞くことになるだろう」としながら「バドミントンだけでなく他の種目の発展にも波及することができる未来志向的方案を用意する契機にする計画」と明らかにした。

調査団は文化体育観光部体育局長が団長を務め、１０人以上の文化体育観光部職員とスポーツ倫理センター調査官で構成される。

イ・ジョンウ調査団長は「安洗塋だけでなく、選手なら誰でも言いたいことが言える」とし「選手の声に耳を傾けることが文化体育観光部と体育団体が持たなければならない当然の姿勢」と明らかにした。続いて「今回の調査の根本的な質問は『協会が選手のためにその役割を果たしているのかどうか』だ」と付け加えた。