２０２４パリオリンピック（五輪）に招待されなかったロシアが抗議の次元で中継放送をしないなど反発に出たが、そもそも大衆は不法コピーされた五輪動画を探すなど高い関心を示している。

米国ウォール・ストリート・ジャーナル（ＷＳＪ）は１日、ロシア国営放送が今回の五輪を中継しない中で、ロシアの代表検索エンジン「ヤンデックス（Ｙａｎｄｅｘ）」では「五輪を視聴する方法」を探す検索量が急増したと報じた。また、外国ウェブサイトのロシア国内遮断を迂回するＶＰＮに対する検索も増えたことが分かった。

テレグラムやロシア版フェイスブック「フコンタクテ（ＶＫ）」などでは不法コピーされたコンテンツをリアルタイムで中継している。英語で中継される五輪ライブストリーミングサービスだ。視聴者はこのチャンネル運営管理者に１～２５ドル（約１４００ウォン～３万４０００ウォン）の寄付金を払っているという。

ロシア大衆の高い関心とは裏腹に、ロシア当局はウクライナ侵攻を理由に五輪出場資格を剥奪された国際オリンピック委員会（ＩＯＣ）の措置に対して反発に出た。ＩＯＣは昨年１２月ウクライナ侵攻を理由にロシアのパリ五輪出場資格を剥奪した。これに伴い、ロシア出身のうち１５人の選手に限り個人中立資格で出場した。

クレムリン宮（ロシア大統領府）のペスコフ報道官は先月２７日、開幕式に対して「完全におぞましい瞬間があった」とし、ドラッグクイーン（女装した男性）が登場する『最後の晩餐』パロディ場面などを巡る問題に加勢した。外務省のマリア・ザハロワ報道官はパリ輪取材の承認を受けることができなかった記者たちに希望があるとし「少なくともネズミに噛まれることはないし、セーヌ川で虫を捕まえるともないだろう」と嘲弄した。

ロシア国営メディアも開幕式と現地選手村の環境に関連した問題などに焦点を合わせて論評してきた。

あわせてロシアは抗議次元で旧ソ連時期である１９８４年ロサンゼルス大会をボイコットして以来、４０年ぶりに五輪中継放送をしないでいる。