【コラム】政権を倒す激しいインフレーション=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.07.16 13:32
先月末の米大統領選挙のテレビ討論は経済イシューで始まった。バイデン大統領は「墜落する経済を譲り受けた」と話した。韓国国内でもよく登場する「前政権のため」だ。うんざりだ。トランプ前大統領はバイデン氏の急所をすぐに突いた。「インフレーションが米国を殺している」。米国は数年間、物価高(最高値2022年6月9.1%)を経験した。1970年代のオイルショック以降で最も深刻だった。トランプ氏の発言の方が説得力があるように聞こえた。バイデン氏の敵は健康だけでない。物価高を確実に抑えなければ11月の大統領選挙で勝利するのは難しい。
世界のどの国でも生活の問題が最も重要だ。その中でも核心は物価だ。左派か、右派かというのはその次の問題だ。インフレを解決できない政権は例外なく終わった。1980年、米国でジミー・カーター氏が再選に失敗した。当時はスタグフレーション(不況の中での物価高)の真っ只中だった。物価上昇率と失業率が共に10%を超えた。大統領選挙で勝利したロナルド・レーガン氏は名言を残した。「インフレは強盗のように暴力的であり、狙撃手のように致命的だ」。90年代初めの冷戦終息と湾岸戦争の勝利を牽引したジョージ・H・W・ブッシュ氏の人気は急激に高まった。しかし華麗な外治とは違い、国内では物価高と貯蓄貸付組合破産事態で穏やかな日がなかった。ビル・クリントン氏はこの弱点を突いた。92年の大統領選挙で歴史に長く残るスローガンを出して逆転勝利した。「経済こそが重要なのだ、愚か者」。