【コラム】日本が今回は「円執着」から抜け出すか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.07.15 13:12
日本の通貨政策はこの40年間、円に対する国家的執着により大きく影響を受け、たびたび歪曲された。
私は日本銀行に入行した1986年から20年間の資産バブルとその後の金融危機の中で損傷した貸借対照表整理、すなわち不良化した企業と金融機関の財務状態を改善し、正常化する厳しい過程を目撃した。日本のバブル経済はドル・円為替相場変動に起因した。過度な通貨緩和は1985年のプラザ合意後の急激な円評価切り上げに対する反応だった。バブルのまた別の原因は無秩序な金融自由化だった。米国当局は「金融自由化の遅延が円安を招いた」という主張を掲げて日本に金融自由化を強要した。