韓国ガールズグループＮｅｗＪｅａｎｓ（ニュージーンズ）が所属しているＡＤＯＲ（アドア）のミン・ヒジン代表が９日午後、親会社ＨＹＢＥ（ハイブ）との経営権紛争以降、初めて警察召喚調査を受けた。

ソウル竜山（ヨンサン）警察署は業務上背任容疑で告発されたミン代表をこの日午後２時に召喚して調査を行った。ミン代表が被告発人として受ける初めての調査だ。

ミン代表は午後１時３８分ごろに警察に出頭し、取材陣に対して「業務上背任は話にならない」とし「事実通り話せばよい」と話した。

ＨＹＢＥは４月２６日、ミン代表など子会社レーベルの経営陣を業務上背任容疑で告発した。ＨＹＢＥ側はあわせて告発された副代表Ａさんとミン代表がＡＤＯＲ経営権を奪取する計画を立てていたとし、ＡＤＯＲに対して業務上背任容疑があると主張した。これを裏付けるほどの具体的な関連者の陳述や物証も確保したというのがＨＹＢＥの主張だ。

しかしミン代表側は持株構造上、経営権の奪取は不可能だとして反論している。ミン代表が会社の価値を損なうような行為や、実行に着手して背任を犯した事実がないという立場だ。

これに先立ち、告発人であるＨＹＢＥ側関係者を調査した警察は先月１７日、ミン代表側関係者１人を召喚した。

一方、ミン代表はＨＹＢＥに対する臨時株主総会議議決権行使を阻止してほしいとして出した仮処分申請が５月３０日ソウル中央地方法院で認容されて代表職を維持している。

ソウル中央地方法院民事合議５０部は決定文で「ミン代表がＡＤＯＲを独立的に支配できる方法を模索したのは明らか」としつつも「方法摸索の段階を越えて具体的な実行行為にまで進んだとは見がたい。ＨＹＢＥに対する裏切り行為にはなるかもしれないが、ＡＤＯＲに対する背任行為になるとは言い難い」とした。