インドネシアサッカー代表の申台龍（シン・テヨン）監督がまたマジックを見せた。Ｕ－２３（２３歳以下）代表チームを率いて出場したＵ－３アジアカップで８強入りを果たした。

インドネシアは２２日、カタール・ドーハのアブドゥラ・ビン・カリファスタジアムで行われたアジアカップグループリーグＡ組第３戦でヨルダンに４－１で勝利した。優勝候補のオーストラリアに１－０で勝利して今大会最大の番狂わせの主人公になったのに続き、２勝（１敗、勝ち点６）を挙げてカタール（２勝１分け、７点）に次ぐＡ組２位が決まった。インドネシアサッカー史で初めてアジアカップ本大会に進出したのに続き、勢いに乗って８強トーナメントに進出した。競技場のインドネシアファンはお祭りムードだった。４点目が入ってから試合が終了するまで観客は「シン・タイヨン」を連呼した。インドネシアメディアのスアラは「申台龍監督がカタール・ドーハをインドネシアサッカーの聖地にした」と紹介した。

申台龍監督は２０１９年１２月、インドネシア代表チームの指揮棒を握った。Ａ代表だけでなく各級年齢別代表チームまで引き受けたのは、インドネシアサッカーの競争力を総体的に高めるための決定だった。申監督は韓国でＵ－２０代表からＵ－２３代表を経てＡ代表まですべてを引き受けた経験がある。

申監督はインドネシア各級代表チームのあらゆる点を見直した。申監督は「ゆっくりとした生活習慣を韓国式に『パリパリ（速く速く）』に変えた。刺激的な味や揚げ物が中心だった献立もバランスがとれた『選手用献立』に変えた」とし「代表チーム内外に蔓延していた『適当主義』を強い目標意識と闘志に入れ換えるのに４年かかった」と話した。

申監督は週末ごとにインドネシアリーグが開催される競技場を回りながら「土の中の真珠」を発掘した。それでも足りないポジションは欧州舞台で活動するインドネシア血統の選手で埋めた。２０代前半の若い選手を発掘し、Ａ代表チームとＵ－２３代表チームの主軸に育てた。戦術的には強いプレスと果敢な速攻という逆襲サッカーを完成させた。

申監督は「各級代表チームを変えていく過程は容易でなかったが『正しい道を進む』という確信と使命感でやってきた」とし「大きく変わったインドネシアサッカーの反乱は今からが始まり」と強調した。