最近、中国で就職難が加速化している中、可愛い外見に大学まで卒業した高学歴者の２６歳の女性が、１カ月の給料が６０００人民元（約１２万７０００円）に過ぎない養豚場に就職した話が話題になっている。

​１８日、香港サウスチャイナ・モーニング・ポストによると、中国南西部の雲南省出身の「周」という名前の女性は、文学を専攻した大学卒業者だが、３年間養豚場で働いている。周さんはインタビューで「私はここでかなり長い間働いたが、依然として良い。やりがいを感じている」と話した。

３年間この農場で働いた周さんは「以前の職場でうつ病を患うことになった後、この仕事を選んだ」と明らかにした。

​初めての職場を退社した後、友達が農場の仕事を紹介した時、家族は反対した。しかし、周さんは動物を愛し、農場に出勤し始めた。

​周さんが会社を辞めて農場で最初に引き受けた仕事は豚を育てることだった。周さんは「豚飼育士の仕事を勧められた時に迷った」として「良い職業ではないと考え、家族からいかなる支援も受けられなかった」と話した。しかし、周さんは動物が好きで、この仕事を選んだ。

メディアによると、最初の任務から容易ではなかったという。周さんは豚の胎盤を選別する仕事をしたが、悪臭がしたためだ。周さんは「慣れたのか鈍くなったのか分からないが、これ以上怖くなかった」と話した。周さんは豚に餌を与え、豚の出産を助け、薬を打つことに長けている。

​３年間、多くの困難と苦難があったが、周さんは現在熟練した職員になって周りから認められている。現在受け取る月給は約６０００元だ。これは中国都市の女性労働者の平均月給である８７００元より低い水準だ。

​だが、周さんは「この仕事に満足してやりがいがある」とＳＮＳを通じて伝えた。また「できれば人々は自分が好きなことに果敢に挑戦し、他の人々が特定の職業をどのように考えるのか気にしないでほしい」と付け加えた。

​一方、中国当局は昨年６月、中国の若者失業率が過去最高の２１．３％となると、突然発表を中断し、１２月に新しい基準を適用した数値を発表した。高学歴者らの就職難が深刻化すると、中国当局は農村や田舎で仕事を探すように勧めており、これを大々的に広報している。