【社説】「外交の国内政治化」で冷え込んだ韓中、反転の突破口を探そう
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.03.29 14:14
昨年から冷え込んだ韓中関係が1年経過しても解氷のきっかけを見いだせずにいる。2022年11月にインドネシア・バリで開催された尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領と中国の習近平国家主席の最初の対面首脳会談以降、高官級の接触は事実上中断した状態だ。こうした中、国内政治に外交を引き込む言動までが続き、両国関係の不信感はさらに深まっている。
両国関係が冷え込んだ構造的な背景には、覇権をめぐり衝突してきた米中の戦略競争がある。これが昨年4月の韓米首脳会談を控えて韓中関係に飛び火した。当時、尹大統領が海外メディアのインタビューで「力による両岸の現状変更に反対する」として同盟強化を進める米国側の論理に近い立場を明らかにすると、中国外務省が直ちに反発した。非外交的表現の 不容置喙、すなわち「他人への口出しは許さない」と反発し、韓中関係が急激に冷え込んだ。