戦時になぜロックコンサートか 日常が崩れれば必ず敗れる(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.03.29 13:10
22日午後10時、ロシア・モスクワ郊外にあるコンサートホールで100人以上が殺害されるテロ事件が発生した。テロ犯が観客に向かって無差別的に銃を乱射する場面は世界に衝撃を与えた。翌日、イスラム教スンニ派過激派組織「イスラム国(IS)はロシアがチェチェン戦争、シリア内戦などでイスラム勢力を弾圧したことへの復讐をしたと主張した。また、米国が事前にテロの兆候を把握してロシアに注意を促した事実も伝えられた。
半面、ロシアのプーチン大統領はテロ犯の逃走方向を根拠にウクライナが事件の背後にいると主張した。さらにロシア連邦保安庁(FSB)長官は米国・英国も背後だと指摘した。現在ロシア・ウクライナ戦争が長期化し、疲労感を抱えているロシア人が多い。2年前に侵略を始めた当時、数百年前の歴史まで持ち出して正当性を強調するほどだっただけに、戦争を継続するには西側に対する敵対感を維持することが重要だ。このためプーチン大統領は今回の事件をなんとか利用しようとするだろう。