出口のない「2000人数字争い」…韓国の医政対立に患者が苦しむ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.03.28 14:15
数字は力が強い。総選挙を2週後に控えて「2000人」との数字が政局の中心に立った。尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が毎年5年間増やすという「医学部2000人増員」をめぐる政府と医療界の衝突を越え、今では「政府・与党葛藤」に広がる兆しだ。
与党・国民の力は先週から「2000人交渉論」を提起してきた。政府-医療界対話協議体に医学部の定員も議題に含めるべきという主張だった。研修医に続いて医学部の教授までが集団辞職して強まった国民の不安感に、中道層の離脱を懸念する声が高まっている。特に国民の力の韓東勲(ハン・ドンフン)非常対策委員長は27日午前に記者会見を開いたが、ここで「国民の健康が十分に考慮されるべきであり、対話をして良い結論を出さなければいけない」とし「ある議題を排除してしまえば建設的な対話は難しい」とした。2000人という数値に柔軟性を持たせるべきという立場だ。