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『イカゲーム』“カンブじいさん”オ・ヨンス、強制わいせつで執行猶予

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.03.15 16:01
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劇団の団員女性に対して強制わいせつ行為を働いた疑いで起訴されていた俳優オ・ヨンス被告(80)に対し、1審裁判所が懲役刑に執行猶予を宣告した。

15日、水原(スウォン)地方法院城南(ソンナム)支院刑事6単独チョン・ヨンジュ判事は強制わいせつ容疑で起訴されたオ被告に対して懲役6月・執行猶予2年を宣告した。また、40時間の性暴行治療プログラムの履修を命じた。

 
オ被告は2017年8月、演劇公演のために地方に滞在している間、散歩道で被害女性Aさんに抱きついたり同年9月Aさんの住居地の前で頬にキスをしたりするなど、二度の強制わいせつをした容疑で2022年11月に起訴された。

オ被告は検察の調査や裁判過程ですべての容疑を否認した。先月2日に開かれた結審公判でオ被告の弁護人は「被害者の陳述とこれに派生した証拠以外にはこの事件に符合する証拠が足りない。醜行場所や時間、条件などと照会してみると、犯行できたかどうか疑わしい」と主張した。

これに対して検察は「オ被告が被害者の要求に、謝罪を要求する被害者に『娘のようだったから』と言って責任を回避するなど反省していない」として懲役1年を求刑した。

裁判部も「被害者が比較的一貫して陳述していて、その内容も具体的」としながらオ被告側の主張を受け入れなかった。

チョン判事は「同時期に被害者が作成した日記内容とも一致していて、一部同僚にこのような事実を知らせていた。当時性的暴行相談所で相談を受けた内容も公訴事実と相当部分符合する」とし「経験しなければそのように陳述するのは難しい」と判示した。

被害者が2021年10月、被害からかなり経過してからオ被告を告訴した理由に対しても、チョン判事は「(被害者は)忘れて過ごそうとしたが、ドラマ『イカゲーム』の興行で被告人が頻繁にメディアに登場し、謝罪を求めるメッセージを送ったがオ被告の返事に腹が立ったという被害者の告訴契機も説得力がある」と明らかにした。

チョン判事は「そのようなことはしていないが、作品や同僚俳優などに被害が及ぶかと思って謝った」というオ被告の主張も認めなかった。

チョン判事は「オ被告が(被害者に送った)メッセージで事実関係を訂正しておらず、『大事にかわいがろうとした行動が行き過ぎたようだ』『娘のようでもあり異性としても感じたようだ』と送った部分も社会通念上、自身がした行動を認めた趣旨だと考えざるを得ない。被害者の気持ちを落ち着かせようとした目的でしたとは考えにくい」と指摘した。

オ被告は宣告を聞いている間、頭を下げるか前方をじっと見つめているだけで特別大きな反応は見せなかった。オ被告は裁判が終わった後、心境を尋ねる記者の質問に答えず、弁護士と一緒に裁判所を後にした。

Netflix(ネットフリックス)ドラマ『イカゲーム』に出演して「カンブじいさん」として知られているオ被告は韓国人俳優としては初めて2022年1月に米国ゴールデングローブ・テレビ部門で助演男優賞を受賞していた。

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