【社説】「これでは殉職してしまう」 現場の医療スタッフ「バーンアウト」訴えまで=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.03.04 16:08
大型総合病院専攻医たちが集団退職届を提出して医療現場を離れて2週間を迎えた。韓国政府は先月29日を復帰期間に設定して未復帰の専攻医には免許停止など重い懲戒を下すと警告した。だが、大多数の専攻医は現場に復帰しなかった。医療現場の混乱と葛藤は、解消されるどころか時間が経つにつれてますます厳しい様相を呈している。
現在専攻医たちが離れた大型病院では医大教授と専任医(専門医資格取得後、細部修練中の医師)が残って患者を見ている。彼らは続く夜勤や当直勤務などで深刻な疲労と「バーンアウト」を訴える。全南(チョンナム)大学病院応急医学科のチョ・ヨンス教授は「全身が溶けて流される気持ち」としながら「これでは退職ではなく殉職するような感じだ」と訴えた。首都圏の上級総合病院のある教授は「内科は押し寄せる患者を受け入れることができないので、教授が当直しながら3病棟をカバーしている。非常に厳しい状況」と伝えた。このような状況で契約期間が終わった専任医まで病院を離れることになれば、診療の空白はさらに深刻化する恐れがある。