日本軍「慰安婦」被害者の名誉を傷つけた容疑で検察に送検された慶煕（キョンヒ）大学の教授に対して学校法人が減給処分を下した。

８日、慶煕大学などによると、学校法人「慶煕学院」は７日、哲学科所属のチェ・ジョンシク教授に「学校のイメージと名誉を傷つけた」として減給３カ月の懲戒を下した。

昨年１１月、慶煕大学教員人事委員会が推薦した「譴責（けんせき）」よりも一段階高い程度の懲戒だ。慶煕大学が規定する懲戒程度は譴責、減給、停職、解任、罷免の順となっている。今月定年退任予定のチェ教授は今回の懲戒で名誉教授推戴からも除外された。

チェ教授は昨年３月９日、「西洋哲学の基礎」講義で日本軍「慰安婦」被害者に対して「日本兵士について行って売春行為をした人々」と話した。生存被害者の証言がうそなのかと学生が質問すると「うそだ。被害者の言っていることは少しも正しくない」と主張した。

このような発言の事実が明らかになると、慶煕大哲学科同窓会はチェ教授の罷免を求めた。市民団体の告発でこの事件を捜査してきたソウル東大門（トンデムン）警察署は６日、チェ教授を名誉毀損容疑で検察に送検した。

一方、チェ教授は学校の懲戒決定を受け入れることができないという立場を明らかにした。

チェ教授は聯合ニュースの電話取材に対して学校側の決定に「非常に不満」と話した。ただし懲戒不服については決めていないと話した。また「（問題になった発言は）ファクトだと考える」とし「内容が事実かどうか確かめることもせず、問題を提起した勢力の言葉だけを聞いて懲戒を下すとは有り得ない」と主張した。