【中央時評】韓国人の教育熱は健全か(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.02.02 15:50
韓国国民の「教育熱」は世界的に有名だ。例えば学齢人口の大学進学率は世界最高水準であり、小中高校生の私教育費は年々増えて2022年には26兆ウォン(約2兆8800億円)に達した。韓国私教育研究協議会の調査によると、韓国の私教育費総支出額は世界私教育費の4分の1程度と推定されるという。全世界人口の1%にもならない国で私教育費は世界の25%程度を支出するというのは相当な教育熱がなければ不可能だ。
こうした教育熱が韓国の短期間での産業化、民主化に大きく寄与したのは事実だ。米国の有名な経済学者ジェフリー・サックス教授は2015年の世界教育フォーラムに出席し、「韓国の経済発展は前例のない成果であり、教育こそが経済発展の燃料の役割をしたことに疑いの余地はない」と述べた。ノーベル経済学賞を受賞した故ルーカス教授は人的資本論でこれを説明した。すなわち一国の経済が成長するためには生産従事人員の生産性が大きな役割をするが、韓国は高い教育熱で人的資本が急速に増え、超高速経済成長が可能だったということだ。4・19革命などの民主化運動も大衆教育による意識の拡大がなければ不可能だったはずだ。