【時視各角】コリアディスカウントの本当の原因
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.01.23 11:22
李明博(イ・ミョンバク)政権時代の話だ。2008年11月に大統領が米国で同胞懇談会をしながら「いま株を買えば最小1年以内に富豪になる」と話して非難されたことがある。当時野党は「ギャンブラーが話すようなこと」と攻撃し、メディアは「株価のような不確実な未来をそんなに確実に話すには大統領の席がとても重い」と皮肉った。
あの時株を買っていたならどうだっただろうか。李元大統領の発言当時は金融危機の余波でKOSPI指数が1000ポイント前後まで落ち込んだ時期だった。だが1年後には1600ポイントまで上がった。「富豪」とまでは言えずとも、平均60%の大きな収益を得られただろう。それでもその発言を擁護する考えはいまでもない。国民が大統領に期待するのは証券市場の見通しを細かく当てるアナリストの役割ではないだろう。