尹大統領「相続税過度な割り増しでコリアディスカウント」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.01.18 09:16
相続税負担はサムスン一家も例外ではない。洪羅喜(ホン・ラヒ)元サムスン美術館リウム館長、李富真(イ・ブジン)ホテル新羅社長、李敍顕(イ・ソヒョン)サムスン福祉財団理事長のサムスンオーナー一家の母娘3人は最近総額2兆7000億ウォン相当の系列会社株を時間外大量取引で処分した。李健熙(イ・ゴンヒ)先代会長の死去後、サムスン一家が納めなければならない相続税12兆ウォンを調達するためだ。ソウル市立大学税務学科のキム・ウチョル教授は「過度な相続税率により経営権継承過程で安定した株式確保が難しいのが現実。これは韓国企業の競争力毀損につながるほかない」と指摘した。
韓国政府はすぐに具体的な検討が行われる段階ではないと線を引いた。まだ社会的に敏感な事案であるだけに国民的共感形成が先に必要だということだ。尹大統領は大統領候補時代の2021年12月にも「相続税負担のため企業がまともに運営することができない」とし改編推進の意思を明らかにしていたが、「富の相続であり金持ち減税」という野党の反発を受け国会での議論は事実上中断された状態だ。高麗(コリョ)大学経済学科のカン・ソンジン教授は「資本の海外流出を防ぐためにも長期的に相続税率をOECD平均水準に下げる必要はある」としながらも「ただまだ国民感情上難しいため財閥に対する認識が変わるのが先」と話した。