台湾、親米総統を選んだが…頼清徳氏の前途は多難(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.01.15 07:20
台湾選挙の結果に世界が緊張し始めた。「米中代理戦」と呼ばれたほど、地政学的利害が衝突する台湾で、親米派の執権民主進歩党(以下、民進党)の頼清徳候補(65)が当選したためだ。以前の選挙とは異なり、中国が異例なほど強く誹謗した候補が当選し、両岸(中国と台湾)間の緊張が一層高まる兆しが見えている。新政権が両岸関係をどのように管理するかによって北東アジアと全世界の情勢が急激な影響を受ける可能性があるという意味だ。
頼新政権の眼の前には難問が山積している。13日の総統選挙の結果は得票率40%で過半の確保に失敗しているうえ、同時に行われた立法院(議会)選挙では「与党少数野党多数」というねじれ状況に陥った。民進党は従来61議席から10議席も減った51議席となったうえ、国民党(52席)に第1党の座も譲ることになった。台湾メディアは政府与党の3連勝を阻んでいた「8年の呪い」ジンクスを破ったとしつつも「小さな勝利」「過半議席失敗」を印象づけながら「頼氏が試験台にのせられた」と報じた。