仮想資産を金のように…ビットコインが制度圏市場に進入
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.01.12 08:05
米国証券取引委員会(SEC)が10日(現地時間)、暗号資産(仮想通貨)ビットコインの現物上場指数ファンド(ETF)上場および取引を承認した。暗号資産取引所でなく米主要取引所を通じてビットコイン現物に投資する道が開かれたのだ。それ自体いかなる価値も生み出さず生産能力もない現物ETFデジタル資産が米証券取引所で取引されるのは初めてだ。SECが承認した対象はブラックロック・グレイスケール・フィデリティなど資産運用会社が運用する11件のビットコイン現物ETFで、これらETFは早ければ11日からニューヨーク証券取引所、ナスダック、シカゴオプション取引所に上場されて取引される予定だ。
今回の決定はSECがビットコインの先物ETF上場を承認してから2年3カ月ぶり。ビットコイン先物契約を購入して保有する先物ETFとは違い、ビットコイン自体を基礎資産とする現物ETFは2013年に初めてSECに上場承認申請をしたが、そのたびに棄却された。価格操作の可能性があり、変動性が過度に大きいという理由だった。しかし2021年にカナダでビットコイン現物ETFが初めて登場し、昨年8月にグレイスケールがSECを相手に「ビットコイン信託を現物ETFに転換してほしい」として提起した訴訟で勝訴し、現物ETFの上場が承認されるという見方が優勢だった。