「投票しに台湾に行け」…中国在住台湾人に航空券90%割引
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.01.09 11:22
台湾総統選挙(大統領選挙)と立法院議員選挙(総選挙)が13日に開かれる。2019年香港デモの影響で反中ブームが巻き起こった前回の選挙に比べ、今回は特別な争点のない政党間の勢力競争になっている。各種世論調査を総合すると、与党民主進歩党(民進党)候補の頼清徳副総統が白中優勢、野党第1党の中国国民党候補の侯友宜新北市長が白中劣勢、院内第3党の台湾民衆党候補の柯文哲元台北市長が劣勢だ。
こうした中で中国が独立・親米系の民進党再執権を防ぐために様々な努力を注いでいる。ロイター通信、BBC放送などは、中国国籍の航空会社10社は今月中旬まで北京など主要都市から台湾台北行きの航空券を最大90%割引していると報じた。「台湾同胞証明書」を所持している人が対象だ。香港サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)によると、中国には約100万~120万人の台湾人が居住しており、これは台湾全体人口の約5%を占める。ほとんどが親中系の国民党を支持する人々で、中国企業は投票のために彼らに選挙休暇も与えている。台湾は不在者投票制度がなく、すべての投票を台湾で直接行わなければならない。