イラン南東部のケルマン市で３００人近い死傷者を出した爆発事故が自爆テロである可能性が提起されたと、イラン国営ＩＲＮＡ通信が消息筋の話として４日（現地時間）、報じた。

これによると、消息筋はこの日「爆発現場の防犯カメラの映像など様々な手がかりを分析した結果、最初の爆発が一人の男性の自爆テロで発生したものとみられる」と伝えた。

この男性は現場で遺体で発見されたが、遺体が大きくき損されていたことが分かった。

消息筋は「男性の身元を把握するための調査が進行中」とし「２次爆発の原因を究明するための調査も同時に進めている」と付け加えた。

爆発は３日午後、イラン南東部ケルマン市の「殉教者墓地」付近で２回にわたって発生した。

この墓地は、イランの軍部実権者であり２０２０年に米軍によって暗殺されたイスラム革命防衛隊（ＩＲＧＣ）のガセム・ソレイマニ総司令官が埋葬されたところで、事故当時、彼をたたえる行事が開かれていて数百人が街に集まっていた。

ＩＲＮＡは爆発がソレイマニ元司令官の墓地からそれぞれ１．５キロ、２．７キロ離れたところで発生したと伝えた。

一方、イラン保健省は今回の爆発事故により８４人が死亡し、２８４人がけがしたと発表した。