ベトナムＧＤＰ（国内総生産）の３％を超える巨額を横領した不動産開発会社のバン・ティン・ファット（ＶＴＰ）ホールディングスのチュオン・ミー・ラン会長（６７）のマグショットが注目を浴びている。

１７日（現地時間）、ＶＮエクスプレスなど現地メディアによると、ベトナム検察は不動産開発会社バン・ティン・ファット・ホールディングスのラン会長を横領および贈賄などの容疑で起訴した。

当局によると、ラン会長は側近と共謀して系列銀行のサイゴン商業銀行（ＳＣＢ）から３０４兆ドン（約１兆８０００億円）を横領したことが明らかになった。横領金額はベトナムＧＤＰ（国内総生産）の３％を超える規模だという。

ラン会長は事実上ＳＣＢ株式の９１．５％を所有する最大株主で、側近を通じて虚偽の融資計画を提出して貸付を不正に受けていたことが分かった。

過去に公開されていたラン会長の姿は宝石やメイクアップなどで華やかに美しく着飾り、明るい笑顔を浮かべたものだった。しかし逮捕直後のラン会長は無表情で化粧気がなく、みすぼらしく見える。

ラン会長は中国系ベトナム事業家で、１９９２年バン・ティン・ファットを設立してホテルやレストランを運営した。その後は事業を不動産まで拡張した。

ベトナム刑法によると、１０億ドン以上の金銭を奪取するか５０億ドン以上の財産被害を与えた犯罪者は懲役２０年、無期懲役または死刑を宣告するよう規定している。現地メディアはラン会長がこの法に則り、最高で死刑の宣告を受ける可能性があると伝えた。