仁川（インチョン）にあるホテルの駐車場で大きな火災が発生して約５０人が重軽傷を負った。

１７日、仁川工団消防署などによると、この日午後９時１分ごろ、仁川市南洞区論峴洞（ナムドング・ノンヒョンドン）の地下３階・地上１８階建てホテル（８４１０平方メートル）のピロティ駐車場で火災が起きた。

この火によってこの日午後１１時３０分基準で２人がそれぞれ高所から落ちてけがをしたり全身ＩＩ度の熱傷を負ったりなど重傷を負ったほか、５２人が煙を吸い込み避難の途中で腰や足首などをけがして病院に運ばれて治療を受けている。

この日火災現場が撮影された動画には火事が起きたホテルの建物の屋上から隣の建物の屋上に人々が飛び移る緊迫した様子が収められていた。

屋上に立っていた人々は激しい炎を背に建物の端までゆっくりと移動した後、すぐ隣の建物の屋上に順に飛び移っていった。動画からは「落ちそうだ。あの人、大丈夫だろうか」「後ろに人がまだいる。何事か」など口々に人命被害を心配する撮影者の音声も入っていた。

消防は通報から５分で現場に到着し、１７分後の午後９時１８分ごろに対応２段階を発令して消火活動を行った。消防隊員１４０人と装備４９台を投じて１時間２９分後の同日午後１０時３０分ごろに火は完全に消し止められ、警報令を対応１段階に引き下げた。

消防当局は機械式駐車場に停めてあった車両から出火して一瞬で炎が燃え広がったとみて正確な火災原因を調べている。

工団消防署のパク・インシク現場対応課長は同日現場会見で「機械式駐車場はご存知のように通路とつながっている」とし「車両が燃焼し、上昇する空気の流れに乗って急激に炎が燃え広がった」と説明した。