中国で性的暴行容疑で起訴されたＫ－ＰＯＰグループ「ＥＸＯ」の元メンバーのクリス（３２、中国名ウー・イーファン）に懲役１３年刑が確定した。

中国メディアの２４日の報道によると、北京市第３中級人民裁判所はこの日午前、クリスの控訴を棄却し、懲役１３年を言い渡した原審を維持した。中国は２審制を採択していて控訴審が最終審。

裁判所は「多数の被害女性が酒に酔った状況で被告は性関係を持ち、人を集めてわいせつ行為をした主犯として強姦罪と集団わいせつ罪にあたる」とし「原審の判決が認めた事実関係は明らかであり、証拠は確実で十分」と説明した。

クリスは２０２０年１２月、自宅で酒に酔った女性にわいせつな行為をするなどの手法で３人の女性に性的暴行を加えた疑い。また、２０１８年７月には自宅で他の人と共に女性２人にわいせつ行為をした容疑も適用された。

カナダ国籍のクリスは２０２１年７月３１日、強姦容疑で刑事拘留（逮捕）された。拘禁状態で取り調べを受けたクリスは２０２２年６月、強姦および集団わいせつ罪で起訴された。

１審の北京市朝陽区人民裁判所は昨年１１月、クリスの容疑を有罪と認め、強姦罪に懲役１１年６月を、集団わいせつ罪に懲役１年１０月をそれぞれ言い渡した。また刑期後の海外追放も命じた。

クリスは２０１２年にグループＥＸＯのメンバーで芸能界にデビューした。２０１４年に専属契約無効訴訟でグループを脱退したクリスはその後、中国で歌手・俳優として活動した。