33年ぶりの「スーパー円安」目前…「オウンゴール」になった円急落、緊迫する日本
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.11.15 07:52
円相場が1ドル=151円台後半に下がり33年ぶりの安値水準を目前にしている。米国と日本が相反する通貨政策を運用し金利差が大きくなった影響だが、通貨政策の正常化を控えた日本銀行の悩みも大きくなっている。
14日の東京外国為替市場で円は1ドル=151.6円台で取引された。先週心理的抵抗線である150円を突破してから13日には151.9円に近付き今年最も低い水準を見せた。円相場が1ドル=151.94円を超える場合、1990年7月から33年ぶりの安値水準となる。
こうした円安の主要因としては日米の金利差が挙げられる。安い円を売りドルのような高金利通貨を買う動きが活発になり円安をさらにあおっている。米連邦準備制度理事会(FRB)が年内に追加で金利を引き上げる可能性は大きくないという観測が優勢だが、現在の水準の高金利基調を長引かせようという意図を示し続けており円安が長期化する可能性も大きくなった。9日にFRBのパウエル議長が「物価上昇率目標(2%)に到達するためには進む道は遠い」とタカ派的発言をした後、円売りドル買いの基調はさらに強まった。