「高麗技法の検証に病院のX線使用も考えた」…日本から螺鈿箱返還のエピソード
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.11.01 08:49
昨年7月、日本のある古美術商が高麗螺鈿箱を所蔵していることが韓国国内に伝えられた。文化財専門家らは首をかしげた。韓国にある3点を含めて世界で20点にもならない高麗螺鈿が今まで隠れていて突然現れたというのは信じがたいという反応だった。4カ月後、日本に実際に見に行った専門家らは口をそろえて話した。「必ず取り戻さなければいけない」。
9月の高麗螺鈿箱の帰還は文化財専門家らを興奮させる一大事件だった。螺鈿漆器は高麗青磁・仏画と共に高麗美術の精髄に挙げられる。螺鈿箱の返還過程にかかわった国外所在文化財財団のカン・ヘスン流通調査部長(48)に先月23日に会い、返還当時のエピソードを聞いた。