「韓国は米中の間の『エビ』という認識から変えなければ」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.10.29 10:30
米中をめぐる現在の情勢をめぐりチ・マンス研究委員は「米国が文化、軍事、同盟など非経済的能力を総動員して中国との競争をネット内の競技から異種格闘技に変えているところ。いまは米中覇権競争が本格化したというよりは米国と先進国の『中国牽制時代』が開かれたもの」と診断した。米国が掲げる「経済安保」に説得された先進国が対中牽制に参加し始めたという意味だ。簡単に言えば中国がこうした牽制の中でも体制維持に成功すれば今後米国と覇権を争うもので、この過程で経済的・体制的見返りを大きく払う場合、米国の下位パートナーに転落することになるだろうという分析だ。
中国が米国の牽制を耐え抜く可能性に対しチ・マンス研究委員は「中国の成長が急速に鈍化しており、『時間は中国の味方』という言葉が色あせた」としながらも、「中国が以前より世界的バリューチェーンに少なく依存する国になったということは先進国の牽制を耐えられる最も大きな要因」と話した。また「中国は内需中心の製造業大国で、現在世界で最もレジリエンス(回復弾力性)が強い国。バッテリー、太陽光、水素エネルギーなど未来産業分野のシェア、米国と対等な水準の創業生態系、研究開発投資規模などを見ると中国が最小限持ちこたえることはできるだろう」と予想した。