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ドル高で韓国株価2300割れ…米国、4.9%高成長、追加緊縮の懸念(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.10.27 08:34
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米国発の金融市場の悪材料で26日、KOSPI(韓国総合株価指数)が2300を割った。2400を割ってから4営業日ぶりだ。韓国株式市場ではこの日63兆ウォン(約7兆円)が消えた。米国経済の好況による米国債「ショック」とスーパードル(ドル高)に投資心理が冷え込んだからだ。さらに中東戦争拡大への懸念と国内企業の不振も作用した。

この日、KOSPIは前日比2.71%下落した2299.08で取引を終えた。2300を下回ったのは1月6日(2289.97)以来およそ10カ月ぶり。下落のペースも速い。今年最大の落ち幅で、2400割れから4営業日ぶりに2300を割った。

 
外国人の売り(4779億ウォン)が続いた。個人(3208億ウォン)と機関(1106億ウォン)が4314億ウォンの買い越しとなったが、下落を防ぐには力不足だった。KOSDAQは前日比3.5%下落して743.86となった。需給が悪化して国内株式市場(KOSPI+KOSDAQ)の時価総額は一日で63兆5615億ウォンも蒸発した。日経平均株価は2.14%下落した。

今年7-9月期の米国経済は市場の予想を上回る好況だった。米商務省は26日(現地時間)、7-9月期の実質国内総生産(GDP)増加率を年率4.9%と発表した。4-6月期(2.1%)より高いうえ、2021年10-12月期(7.0%)以来の最高水準となった。

ウォールストリートジャーナル(WSJ)は「経済学者らは連邦準備制度理事会(FRB)の緊縮政策の影響で今年夏の経済成長が停滞すると考えたが、わずか数カ月前の予想より成長ははるかに堅調だ」と分析した。

成長を牽引したのは消費だ。最近市場が経済成長率見通しを4-5%台に上方修正したのも9月の消費・雇用指標が予想外に好調となった影響だ。米GDPで消費が占める比率は70%にのぼる。ロイター通信は「強い労働市場は家計の購買力を高め、消費支出を後押ししてきた」と説明した。

世界経済を押さえつける高金利の行方は米国の成長にかかっている。10-12月期にも堅調な成長が続く場合、「金利をさらに高く、さらに長く維持する」というH4L(Higher for longer)」を強化する可能性があるからだ。パウエルFRB議長は19日、「持続的な傾向を超える成長や労働市場がこれ以上冷え込まないという追加の証拠が表れる場合、インフレがさらに深刻になる可能性があり、追加の緊縮が必要かもしれない」と述べた。FRBが利上げという追加緊縮カードを取り出すこともあるということだ。

ウォール街では10-12月期の景気鈍化が避けられないという声が出ている。高金利・物価高で家計の可処分所得が減って徐々に消費が萎縮し、長期国債の利回りが急騰し、家計と企業に負担を抱かせるからだ。国際格付け機関スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)グローバルは10-12月期のGDP増加率を年率1.7%と予想している。こうした観測が出ている中、FRBは来月の政策金利据え置きを示唆した状態だ。ただ、7-9月期の成長率が市場の予想より好調だった点はFRBの政策金利据え置き方向に変数となる。

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