【コラム】半導体をだめにする「沈黙のカルテル」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.10.17 10:50
日本の半導体没落の原因として1985年のプラザ合意と過剰技術による競争力喪失がしばしば挙げられる。しかし日本の半導体企業が上位企業ランキングから消えるまで1985年から35年かかったのを見るとこれらの説明は説得力が落ちる。衰退する日本の半導体産業を見守りながらも解決策を提示しなかった「沈黙のカルテル」が真の原因ではないだろうか。「沈黙のカルテル」は自身に不利な事案や現象などに対し組織的な沈黙と隠蔽で対応する集団だ。
韓国にも半導体の競争力を弱める「沈黙のカルテル」があるならば放っておくだろうか。競争国はすぐに投入可能な高級人材を全世界から迎え入れようと途轍もなく努力する。台湾は3~4年前から日本の大学との連係を拡大し日本の専門人材を活用するための基盤を固めた。米国のある半導体企業は博士の初任給を30%一括で引き上げるなど高賃金を提示してソフトウエア分野に奪われた人材を取り戻すために努力している。中国は「千人計画」で外国の高級人材吸収を試み続けている。