ソウル「産後調理院」、2週間で400万ウォン…「来年は100万ウォン値上がり」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.10.10 13:40
来年初め、第3子の出産を控えたキムさん(40)は最近、産後調理院(産後ケアセンター)を調べていたが、増えた費用の負担に驚いた。ソウルのある準プレミアム級産後調理院も事実上欠かせない産後マッサージサービスなどを含めれば、2週間基準で費用が400万ウォン(約44万円)をはるかに超える。ソウル江南(カンナム)のある業者は来年から部屋の等級別に50万~100万ウォンを引き上げると予告した。キムさんは「来年から政府からの出産支援金などが増えるというが、出産費用のインフレのせいでその効果が半減しそうだ」と話した。
少子化の影響で産後調理院が減り、産婦の選択の幅は狭くなる反面、費用の負担は大きくなっている。保健福祉部によると、昨年末基準で全国の産後調理院数は475カ所で、2017年(598カ所)に比べて20.5%減少した。今年6月末基準では6カ所がさらに減った。一方、産後調理院の全国平均利用料金(2週間の一般室利用基準)は、2017年241万ウォンから2022年307万ウォンへと27.4%上昇した。ソウルの場合、2017年317万ウォンから昨年410万ウォンに100万ウォン近く上がった。地方自治体が運営する「公共産後調理院」の一般室基準で2週間平均の利用料金は約170万ウォンだが、インフラが非常に不足している実情だ。今年6月基準で、ソウル松坡区(ソンパグ)1カ所など全国18カ所(全体469カ所の3.8%)に過ぎない。