故国の地を踏めなかった浮島丸8000人の鎮魂…釜山港「歴史公園」が候補に
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.09.29 13:52
25日、釜山(プサン)永楽(ヨンラク)公園第2永楽院。釜山施設公団が運営する公設墓地である永楽公園の地下には「無縁故者室」が用意されている。死亡したものの身元が明らかでなかったり、家族・知人などが分からない人々が安置される場所だ。「浮島丸沈没事件」の犠牲者12人の遺骸もここに眠っている。強制徴用被害者を乗せた日本海軍輸送船が1945年に沈没した事件だ。永楽公園側によると、1970年代に日本から引き渡された人々の犠牲者の遺骸は当時遺族と連絡がつかないなどの事情で40年以上にわたってここに安置されている事実が最近新たに明らかになった。
◇沈没した船には徴用被害者8000人が乗っていた
日本の海軍輸送船である浮島丸は1945年8月22日、青森県大湊港を出港した。この船には徴用によって労役に就いていた朝鮮人数千名が乗っていた。だが、2日後の8月24日に浮島丸は京都府舞鶴湾で爆発し、海に沈んだ。