【時論】「核疾走」に飢える北朝鮮住民
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.09.05 12:07
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の言葉と行動が激しくなっている。軍最高首脳会議で「戦線攻撃作戦計画と戦闘文書を把握」しながらソウルと平沢(ピョンテク)の在韓米軍基地を狙った。装甲車に乗って戦争準備を促した。こうした動きは8月18日の韓日米キャンプ・デービッド首脳会議と乙支(ウルチ)フリーダムシールド演習を契機に軍事力を膨らませ体制結束を図るという意図と読み取れる。金委員長の無謀さを考慮すると実際の挑発も排除できないだけにいつになく徹底した備えが必要だ。
金正恩委員長は執権初年度だった2012年の金日成主席生誕100年の演説で2つの公約を提示した。国防力強化とともに「人民がベルトをきつく締めないようにする」という約束だった。その方策として提示したのが「経済・核武力並進路線」だった。核保有と暮らしの問題という2匹のウサギを一度に捕まえるというものだった。