「わが子の給食から海産物を抜いてください」…水産物苦情に困惑する韓国教育部(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.08.29 07:07
汚染水に対する懸念は一部の保護者と教員団体などから放出前から持続的に提起された。6月、全国教職員労働組合は教師たちを対象に放出に反対する署名運動を行った。同月、京畿道では父兄たちが1カ月間放出反対署名運動を行い、約1万人の同意を得た。釜山(プサン)でも同じ趣旨の署名運動が先月から進められている。懸念の声が大きくなると海洋水産部釜山地方海洋水産庁は今月初め、済州地域内の公・私立学校の栄養教師約30人が集まった研修で「水産物安全管理政策教育」を行った。
全国の小・中・高校が始業し、一部のママカフェ(子育ての情報交換サイト)やコミュニティでは政府の方針を信頼できないという反応があふれた。あるコミュニティには「給食に魚や貝、甲殻類が出れば子供に食べるなと言わなければならない」と投稿されると、「子供たちに食べるなと言っても食べないわけがない」「出汁、魚カツ、昆布、調味料はどうするか」などのコメントが数十件書き込まれた。京畿道で2人の子供を育てる看護師チョンさん(41)は、「病院で働きながらレントゲン撮影などで放射能に露出した職群を見ると、ある理由で深刻な疾患にかかる。結局、汚染水放出は私たちに一つも良いことがないという結論にたどり着く」とし、「周りの保護者に汚染水放出反対署名を促している」と話した。