【中央時評】光復の完成は統一だ=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.08.16 16:04
最善の統一経路は「非核化→経済協力→統合→統一」だ。これは個人の厚生と国益を増加させて平和に寄与する。我が国の民族共同体統一も漸進統一に立脚している。しかし以前の保守政府は公式的な方案は脇に置いたまま急進統一を追求するという印象を与えた。その一方で「どうやって」という質問には答えられず、統一費用に対しては希望混じりの楽観論、統一後に予想される問題に対しては準備が必要だという当為論だけを前面に出した。このような“具のない味噌汁”は政策になり得ない。正解はすでに出ている。最善の統一方案を政策的に推進するものの、急進統一にも備えなければならないということだ。
統一は一つの手段だけで成し遂げることはできない。制裁、圧迫、強行、対話、交流、経済協力、知識共有などの政策手段をシナリオ別、短期・中期・長期別に継ぎ合わせなければならず、段階ごとにギアを変えるように変化させていかなくてはならない。金融投資のようにポートフォリオを備えてそれぞれの投資比重を条件に合わせて調整しなければならない。統一部の役割はこのポートフォリオの準備と実行、調整だ。韓国政府には経済や社会分野のように日常的な課題が与えられた部署が多い。しかし国防部や消防庁のように事故への備えが主目的の「プランB」部署も存在する。今の非核化段階では統一部は「プランB」部署に近い。この期間に統一部は南北対話や交流協力が再開される局面を準備すると同時に、統合と統一を見据えて政策を開発して力を蓄積しなければならない。