タフツ大学のマイケル・ベックリー教授とジョンズ・ホプキンス大学のハル・ブランズ教授が共著した『Danger Zone: The Coming Conflict With China(危険地帯:迫り来る中国との紛争)』は中国がすでにピークを過ぎて下降期に入り、さらに衰退する前に覇権を占めようと米国と武力衝突を辞さない可能性があると主張する。中国の成功要因だった地政学、改革開放政策、人口配当効果、豊富な資源が米国の牽(けんせい)などで敵対的に変わり、成長限界点に到達したということだ。
一時強力に上昇した後発覇権国がピークアウトして下り坂に入り、他の方法では競争国に追いつくことができない時に戦争を起こすというのが著者の認識だ。第1次大戦を起こしたドイツや太平洋戦争を起こした日本がそのような事例だと説明する。習主席が武力を動員して台湾を統一しようとすれば米国もこれを傍観することができず、世界的波紋を引き起こすよりほかない。