<凶器手にする韓国の孤独な若者(1)>「私が世界で一番かわいそう」と考える韓国の若者たち、時限爆弾になった
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.08.07 10:40
3日に発生した「盆唐(プンダン)通り魔事件」の加害者のチェ容疑者(22)は、平凡な中産層の家で育った。しかし、特別目的高校への進学に失敗した後、一般高校を自主退学し、家族と離れて孤独に過ごしてきたことが分かった。社会的挫折が2020年の統合失調質パーソナリティ障害の発病につながり、その結果、社会的孤立が深刻化する悪循環の中にあった。チェ容疑者と推定される人物が2日に残したインターネットの投稿には「生きる日が残りわずかだ。もうすぐ異世界に行く」という内容が書かれていた。捜査チームの関係者は「一人暮らしをしていたチェ容疑者が犯行3日前に両親の家に移った。一人暮らしの家に荷物が残っており、引っ越したわけではない」と話した。近所の人たちは「毎日帽子を深くかぶって歩いていた」「通りすがりに挨拶をしたことがあるが、一人ぼっちだったとは思わなかった」とチェ容疑者を記憶していた。
チェ容疑者が運転していた乗用車にはねられ、脳死状態に陥ったAさん(64)が同日午前2時頃に息を引き取り、事件の被害者は14人の負傷から死者1人、負傷者13人(重傷11人、軽傷2人)となった。警察はチェ容疑者の容疑を「殺人未遂」から「殺人など」に変更した。