【コラム】韓国、2050年に高齢者比率OECD最高…最大の問題は財政維持(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.08.01 13:29
財政分野の研究者としてよく受ける質問がある。韓国は国家債務比率が欧州や米国、日本など主要先進国の平均水準より低いのに、なぜ政府や学者は福祉や景気浮揚のための財政支出を拡大しないのかということだ。特に景気が鈍化した最近は国債発行を増やしてでも補正予算を編成して民生を支援するべきだという声が政界の半分以上を占める。
政府と財政の存在理由が最初から最後まで国民のためであるため、こうした指摘や主張には一理がある。ただ、一つ前提が必要だ。それは財政維持の可能性を満たすことだ。今年と来年はもちろん中長期的に財政が持続できてこそ積極財政も拡大財政も可能であり、意味がある。国家と政府が永続的なものであるだけに財政もそうでなければいけない。