【社説】尹大統領のウクライナ電撃訪問と中枢国の責任
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.07.17 12:02
尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領がおととい、ロシアと戦争中であるウクライナを電撃訪問した。北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に参加した後ポーランドを訪れた尹大統領が少数の参謀だけ同行し首都キーウを訪れた。戦争地域であるだけに安全のためこの日の訪問は専用機ではなく列車を利用し、極秘で進められた。
尹大統領はキーウ近郊のブチャの虐殺現場と民間人居住地域にミサイル攻撃が集中したイルピンを視察し、ゼレンスキー大統領と会談した。両首脳は共同メディア発表文を通じて安保協力と人道・財政および再建支援を包括する「ウクライナ平和連帯イニシアチブ」をともに推進することにした。韓国が1億5000万ドル相当の人道的支援を最大限速やかに実行し、世界銀行と協力して財政支援をするのが骨子だ。韓国はウクライナが必要とする軍需物資支援を昨年より大きな規模で進め、ウクライナの再建支援に向けた両国の積極協力でも意見を集約した。協力という表現を使ったが民主主義と人道的価値、人権など普遍的価値を守護するための韓国の支援が核心だ。世界的中枢国として韓国の存在感を示す外交だった。