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【韓半島平和ウォッチ】過去にとらわれた韓日…天皇の訪韓で未来の和解に進むべき(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.06.30 10:27
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韓日関係が長い冬眠から目覚めるのに2カ月もかからなかった。尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の包容的決断で実現した日本訪問に対する岸田首相の呼応は予想より早かった。5月7日に岸田首相の答礼訪問があり、続いてG7に出席した尹大統領は5月21日に広島平和公園内の韓国人原爆被害者慰霊碑を岸田首相とともに参拝した。これで12年ぶりにシャトル外交が復元され、徴用問題をめぐる2018年の大法院(最高裁)判決以降の外交的葛藤が5年ぶりに解消された。

この過程で訪韓時の岸田首相の謝罪表現が焦眉の関心事となった。岸田首相は金大中(キム・デジュン)-小渕共同宣言を含む歴代内閣の立場を継承するという言葉に続いて「厳しい環境のもとで多数の方々が大変苦しい、悲しい思いをされたことに胸が痛む思い」と個人的な所感を語った。野党と現政権に批判的な人をはじめ、国民の多数は期待に及ばない表現だとして低く評価した。

 
しかし私は尹大統領の決断に応えるという強い意志を持っていた岸田首相が、日本国内の圧力と制約の中で韓国人が抱いている植民支配の不正義に共感を表明したものとして受け止めたい。また、与えられた環境の中で最大限に韓国人の心を尊重しようとした誠意を高く評価したい。

両国首脳のリーダーシップは確実に効果をもたらした。韓日米協調体制が構築され、貿易制裁が解除され、哨戒機問題による葛藤が緩和し、人的交流が拡大した。相互信頼の中で包容論的な和解を実現させようという共感が生み出した結果だ。

とはいえ、このままバラ色の未来が展開すると考えれば、それは誤算だ。金大中-小渕共同宣言で開いた韓日和解2.0時代が歴史教科書問題にぶつかるのに長い時間はかからなかった。そして靖国神社参拝、領土問題、慰安婦問題などが続き、韓日関係は逆走行を繰り返した。したがって今は一寸先も楽観できない。徴用者問題に対する繊細かつ緻密な後続措置はもちろん、いつでも浮上する歴史問題の懸案を慎重に管理し、韓日関係を前進させなければいけない。

しかし消極的な管理だけでは逆走行を防げないだろう。首相の答礼訪問直後の5月11日に首相公邸で行われた洪錫炫(ホン・ソクヒョン)中央ホールディングス会長との特別対談で確認されたように、当分は首相の追加謝罪表現と被告企業の基金参加を期待しにくい状況で、これに満足しない韓国側の反発は続くだろう。したがって逆走行を根本的に遮断して未来に向けて前進するためには、より一層の積極的な企画が必要となる。私は韓日新条約を締結して韓日和解3.0時代に移るべきだと考えている。

韓日新条約が植民支配の不法性の有無など1965年の韓日条約で縫合した事案を議題にして解決しようとすれば合意に至らないだろう。その代わり、一方では持続する過去の問題が深化しないよう方策を模索し、別の一方では新しく登場する顕在的課題に共に対処することに協議を集中し、導出された案を制度化できれば、韓日和解3.0の新しい時代が開かれると期待する。

【韓半島平和ウォッチ】過去にとらわれた韓日…天皇の訪韓で未来の和解に進むべき(2)

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    2023.06.30 10:27
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    左から裕子夫人、岸田文雄首相、韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領と金建希(キム・ゴンヒ)夫人が5月7日、ソウル龍山(ヨンサン)大統領室で公式歓迎式を終えたあと挨拶をしている。[写真 韓国大統領室]
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